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-- 江戸時代は食糧自給率100%と言いますが・・ --

最近は、家から仕送りがあると、一ヶ月間、命を繋ぐために、
先ず、米、味噌を買うなどと云う学生さんはいないようですが、
飢饉になると、お金を持っていても、食べ物が買うことができなくなります。
日本では、60%の食料を輸入しているそうですが、食料の生産国が、
不作で食料が無くなると、当然、先ず自分たちの食料を確保して、
余ったら食料を輸出に回すようになります。
食料が足らなければ買えばよい、などとは云ってはいられないのです。

 
凶荒図録(きょうこうずろく)
江戸時代の飢饉、享保・天明・天保のいわゆる、江戸三大飢饉の様子を、
挿絵を鋏ながら書き綴った本があります。
小田切春江編輯・木村金秋画の、凶荒図録 と云う本で、明治18年刊です。
発刊された、明治18年(1885)は、天保の飢饉が終わった、天保10年(1839)から
46年後のことで、今後、起こりうる飢饉に備えるための本であったようです。
享保の大飢饉(1732)、天明の大飢饉(1782~1787)、天保の大飢饉(1833~1839)の
周期はおよそ、50年おきに起きているようで、明治18年は天保の飢饉から
50年目に当たります。 このように、凶荒図録 は大飢饉の惨状を広く知らしめ、
次の来る、大飢饉に対する備えることを説いた本のようです。
巻末の、救荒草木一覧、および、有毒草木一覧、によってまとめてあり、
百種以上の野草の調理法、また食べてはいけない植物の名が書かれています。
享保17年の様子を描いたものの中には、
西国すべて大飢饉となり飢死せし者夥しくありけるに、
そのなかの一人の男は金百両を首に掛けたまま、息絶えていた。
かくのごとく金を持つ人でさえ餓死を免れざるに、
いわんや貧乏人の餓死せしはさらに速かったろうと思われる
と書かれていて、死人の側に、小判が散らばっている絵が描かれています。
お金があっても買えないことがあります。日本の食料、大丈夫でしょうか
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