今回日光に行く機会がありまして、
「日光＝家康の墓」から脱皮できるよい機会でした。

日光東照宮が世界遺産に登録されてから9年あまり、
現在もなお多くの観光客が押し寄せていました。

見ざる聞かざる言わざる、鳴龍、眠り猫、ウサギ、象・・・
自然科学好きの私としては、江戸時代の動物に興味津々でした。
特に、　動物の図が掲載された古めの本は和漢三才図会程度だったのと
東照宮は家康の死後に作られたので、本草綱目と和漢三才図会の間の時代の
動物観なのかなぁと勝手に妄想していました。

　徳川家康は江戸幕府がクローズアップされがちですが、戦国武将の一人でもあります。戦国時代の読み物は様々で、異本もいろいろです。今回ご紹介する太閤真顕記は、太閤記の異本です。全12編、１編あたり３０巻ありますので、全部で３６０巻にも及びます。本書は太閤記の異本なので、豊臣秀吉を中心に描かれておりますが、随所に家康も登場しております。太閤真顕記以外の異本も探しております。ご存じの方がいらっしゃいましたら、お知らせいただければ幸いです。