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-- ふろふき大根だけじゃない!ふろふき蕪の歴史 --
ユクフムの摘み草料理より、あまりにおいしそうな「ふろふき大根」なので
まずはご紹介:肉あんかけ「ふろふき大根」で隠し包丁は深めにいれろ」
 TS3E1516.jpgふろふき大根でなにか、江戸期の蘊蓄はないものかと探していたところ
「ふろふき大根」ではなく「ふろふき蕪(かぶら)」の記述がいくつか見つけられたので
ご紹介します。

その中でも頻繁に記述のあるのが「天王寺蕪」です。
なにわの伝統野菜 より一部転載しますと・・

来歴と特性

 大阪市天王寺付近発祥の伝統品種である。切れ葉と丸葉のタイプがあり、根身は純白で扁平である。地上部に浮き上がるため、「天王寺浮き蕪」ともよばれる。「摂陽群談」などにも「形平均(ひらたく)大にして草葉少し味甚甘くして如も軽和(かろくやわらか)なり。乾蕪として諸国に送る。西成郡木津、今宮の辺住吉郡に懸て作得たりと云えども皆天王寺蕪の名を以て市店に所商之也」との記録があり、そのほか「毛吹草」、「和漢三才図会」、「成形図説」にも同様の記載がある。「名物や蕪の中の天王寺」と蕪村に詠まれているほどである。天王寺付近で栽培された蕪は今宮、木津、さらに住吉の依羅地区から大和川沿いに栽培がその後広がっていったが、大正に入り、とがり蕪の出現によりその生産は減少していった。

料理例

 かぶら蒸、なます、ふろふき、浅漬、糟漬

なるほど・・・。そもそも「ふろふき」は「大根・蕪(かぶ)などを輪切りにしてゆで、熱いうちに垂れ味噌をつけて食べる料理。(大辞泉)」とのことで、大根でなければいけないということはないのですね。


今日の資料「和漢三才図会

和漢三才図会
和漢三才図会内の蕪の記載は99巻で確認できました。天王寺も地誌に関する記載で掲載があったかと思います。


今日の資料「四季漬物塩嘉言

四季漬物塩嘉言
天王寺蕪の記載はないものかと探していましたところ、漬物塩加減の中に、漬け物として登場もしていました。併せてお知らせいたします。
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