中国にて、曹操のお墓、古墳が特定されたという報道が年末にありました。

三国志は、物語として誇張された本が多く、広く知られているものがたりも、のちの創作である場合が多いそうです。

その中で二十四史に数えられている三国志は魏志30巻、蜀志15巻、呉志20巻の全65巻からなる漢文でかかれた文献です。

三国、魏・呉・蜀のうち、魏の国を立ち上げた英雄が曹操です。

その曹操の物語は、実は、30巻ある魏書のなかで、意外にも第一巻のみにまとめられております。今回の埋葬に関わる件も、終盤に記載があります。

マンガでしる歴史物語も楽しい物ですが、同時に、本当は、歴史として、何が伝えられているのか、確かめるためにも。
長野電波技術研究所付属図書館のサービスとして、和綴じ複製や、画像提供可能ですので、本物の資料を一度見てみてはいかがでしょうか。

ちなみに、この魏書最後の30巻に、日本についてかかれた文章があり、卑弥呼が登場する魏志倭人伝です。(こちらも提供しております)
三国志にかかわる物語には、多くのファンもおられますでしょう。ただ、遠く昔の出来事だと思うことでしょう。違う国の出来事だと感じておられる方も多いのではないかと思います。

ただ、曹操の国と日本はつながりがあり、日本最古の歴史を、曹操の国で伝えられているということに、何とも不思議な因縁を感じませんか。