リンゴ畑に囲まれた地域にあるので、通称はアップル図書館と呼んでいます。
唐突につけた名前ではありません。ホームページトップ>local>共和村におけるりんご栽培の歴史というページを掲載しておりますが、図書館の所在地は、120年近いリンゴ栽培の歴史がある有数の産地でもあり、以前からそう呼ばれています。
なにより、長野電波技術研究所附属図書館という正式名称は、名前が長いので、通称が必要だったこともあります。
この図書館は、事務所の一部を提供した小さな図書館ですが、一万点近い、江戸時代を中心にした文献が収められています。
この図書館は、貸し出しをしません。古文書をデジタル化し、印刷して古文書講座の勉強用テキストを提供したり、出版・テレビ番組の挿絵としてなど、御利用者の方の要望に応じて様々なサービスを提供しております。培ったノウハウから、本の裁断とスキャン収録というサービスにまで及んでいます。
歴史的な分野では、三国志の魏志倭人伝からはじまり、日本書紀や古事記、源平合戦、戦国時代は、秀吉の太閤記、周辺の武将でもある武田信玄や上杉謙信が登場する甲陽軍鑑、真田幸村の真田三代記、時代は下って、幕末の写真資料、太平洋戦争中の赤紙を初めとした戦争資料などがあり。
文学的には、竹取物語は、昔話で聞いた内容と、多くの違いがあり、大変興味深いのではないかと思います。各種の日記、源氏物語なども収録されています。
また、科学的な分野として、天文学や、雪について書かれた北越雪譜、土木や測量に関する本、江戸時代に西洋から伝わった化学を伝える文献などがあります。
食品の分野では、農業全書を初めとした農業系の文献も多く、飢饉の実態を伝え、その対策に話が及んでいる物もあります。
最も、力をいれて蔵書しているものが、医療と薬の分野で、医療では、解体新書もそろえ、また、漢方や薬草などを研究した本草学の本も多数あります。
古い本を読んで得られることは、古い事象だけではありません。これからのアイデアの種が多く含まれています。ぜひ、ご利用頂ければと思います。お問い合せ下さい。
猫司書より