水戸藩開藩400周年を記念して、「桜田門外の変」を題材にした映画が制作されているそうです。

桜田門外ノ変　映画化支援の会　へのリンク

東映　映画「桜田門外ノ変」へのリンク(予告映像で音がでますのでご注意を)

にいろいろと情報がでておりました。

写真は、販売しております。歴史復刻絵ハガキ、明治45年の桜田門です。また、桜田門外というタイトルの写真もあります。ほかにも幕末を題材にした絵ハガキも扱っております。一覧PDFがこちらの記事にありますので参考下さい。

坂本竜馬をはじめとして、幕末を題材にしたドラマや映画が制作されるのは、先行きが不透明な世の中を改革するといいますか、変えたいということの現れかもしれません。

ある種の変化を成し遂げた幕末と明治維新に秘められた様々な物語のなかで、改革前の不安な情勢が現代に重なる印象をお持ちの方も多いのではないかと思います。そして、僅かな希望を見いだせるのではと思います。

私どもの図書館で提供している資料は、江戸時代を中心とした古い物ばかりですが、そこに描かれているのは、私たちと同じ人間であって、時代は違っても、精神的な部分ではあまり変わらず、様々なことに迷い、様々なことに楽しみを見いだす、今と共通した部分を多く見いだすことができます。

映像があまりにもきれいなので、しばしばフィクションのように感じて自分とは無関係のように感じてしまうところもありますが、桜田門外の変のような歴史的大事件は、本当に起こったことことで、この事件は、間違いなく、自分の先祖に影響を与えていて今の私たちの出生にも大きく影響を受けていることと思います。

当図書館の電子書籍には、この事件に関連した資料として「斬奸趣意書」という文献があります。以前に書いた記事もありますので参考ください。

当時、要人暗殺を計画した尊王攘夷の志士たちは、命がけで助からないことを承知しておりました。そのため、それぞれが偽名を名乗り、親族に影響が及ばないようにし、また、この事件の顛末や趣旨を書きしたためた手紙を懐中に所持していました。

本書は、同時期に起こった「坂下門外の変」の直後、生き残りの志士から話を聞き、顛末を書きしたためたものになります。幕末の本当の姿が見える本物の資料です。

映画は秋の公開ですので、それまでに、一度、目を通して頂きたい資料でもあります。