当図書館では、江戸時代を中心とした年代の希少な古文書・和書の複製品を受注生産している民間企業附属の図書館です。
昨今、インターネットの普及によって、無料でも様々な情報が得られるようになりました。それは、確かに革命ともいえる現象です。有用な情報も無料なものが多くあることは事実です。そこには、とてつもない労力とビジネスモデルによって、実現されているはずです。
ところが、いつの間にか、無料の情報は価値がないなど考えている人が増えているように思えます。
希少で重要な情報には価値があります。重要であるほど、貴重で高価な情報なんです。
貴重な情報をコストを抑え、品質を維持し、広く利用してもらえるようにと、電子書籍や和綴じ製本版の提供など、日々検討しております。
ここで、この貴重な書籍達の本当の価値について考えてみました。やはり、わかりやすい評価は、古本屋における元本の価格ではないかと思います。
ある古本屋さんのカタログから、蔵書されている本を書き出したいと思います。
(本の状態、由来によって、価格は大きく変動します。蔵書は欠け本があったり、版の異なるものになるものもあります。また、これらの価格は、博物館や歴史館が購入する価格で、販売しようとしても、簡単に売れる金額ではありません。確かに、どうしても欲しいと言うことであれば、このぐらいの値段で調達できるのではと思います。まあ、何年もカタログに掲載されているものもありますので。ともかく、一つの目安としてご理解下さい。)
和漢三才図絵全81冊 2,310,000円
甲陽軍鑑全20冊 420,000円
解体新書全5冊 1,575,000円
天文図解全5冊 262,500円
竹取物語合本 892,500円
東鏡・吾妻鏡25冊 2,940,000円
源平盛衰記25冊 609,000円
つれづれ草全2冊 472,500円
北越雪譜全7冊 1570,000円
かてもの全1冊 210,000円
養蚕秘録全3冊 189,000円
古方薬品考全9冊 525,000円
日本山海名産図絵全5冊 714,000円
除蝗録全1冊 126,000円
などでカタログに掲載されておりました。
本物の資料はこれだけの価値があります。
それでも、数百年にわたり、伝えられてきた情報です。
農業や医学、薬学の分野、エコロジー技術など、いまでも、様々な分野で役に立っています。もう少し、お求やすくなるよう提供しております。
ぜひ、参考にして頂き、役に立てて頂ければと願います。
ご要望は、右上、お問い合せより、メールなどでご連絡ください。
参考にしていただければ何よりです。