この寺は浄土宗で、京都知恩院に属する。

寺伝によると、嘉元元年(1303)広阿大喜和尚の創立とあり、現在地より約1町余り北に当たる三塚と称する地籍にあったものが、天文16年(1547)現在地に移築された。同18年川中島合戦の折に武田信玄が同寺に陣を敷いたが、地勢を見て永禄4年(1561)の甲越の戦いの後、和睦が成立されるや、武田信玄は守護仏の阿弥陀如来の立像一体と地所5石を寄進する。現在は本尊として安置されている。

当時は中尾山の東山麓、遠く千曲川の清流が望める高台にあり、参道には古寺にふさわしい緑豊かな樹齢400年の松並木が続いている。松並木は昭和19年(1944)長野県の天然記念物に指定されたが、昭和57年ころより共和に発生した松喰い虫の被害を受けて、無残な姿となり、平成12年(2000)12月に残念ながら指定を解除される事態となる。

松並木を過ぎ石段を上り、表門を抜けると右手に鐘楼を望み、歩を進めれば、昭和42年茅葺きから銅板に修復された本堂に出る。堂内奥深くに本尊阿弥陀如来、脇待観音菩薩、伊勢菩薩が灯明に照らし出されている。境内には樹齢約300年の枝垂桜があり、花の季節には筆舌に尽くしがたい美しさを見せている。

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