「村のはずれのお地蔵さんは…」とわらべ歌にあるようにお地蔵六んは、庶民に最も慕われ、崇拝されている菩薩像である。

お地蔵さんとは地蔵菩薩のことで、仏教ではお釈迦様が亡くなってから弥勒菩薩が現れるまでは仏様がいない時代になるといわれ、その間、人々はこの世でもあの世でもさまざまなことで迷い苦しまなければならない。そのとき、人々を救うのが地蔵菩薩である。

共和地区の地蔵菩薩には、単体の地蔵と6体からなる六地蔵とがある。単体の地蔵は、築地、犀口を除く全集落にあって、赤い頭巾や着物を着せてもらっており、今でも厚く信仰されている様子をかがわせる。その中で、岡田中町のりんご園にある地蔵は白い頭巾や着物を身につけ、そのうえ「刑事場のお地蔵さん」と呼ばれていることも興味ある事実である。また、六地蔵は六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)に迷う人々を救うため、6体の分身を持つといわれ、さまざまな重荷を背負って生きている人たちに厚く信仰されてきた。村内には観照寺、玄峰院、光林寺、天照寺、北組観音堂など寺院に合計8基の六地蔵があり、そのほかは新田と南組に1基ずつあるが、新田にも南組にもかつて観音堂があり、そこに属する六地蔵であったのではないかと考えられる。しかし、寺院に関係の深い地蔵や六地蔵にしてもその周辺住民との深いつながりの中で地蔵信仰が続いてきたことは間違いないことである。

1-01 共和の自然
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  • 3-08 戦争と村人
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