-- エゴマ Perilla frutescens var 荏胡麻・荏(0696) --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "エゴマ")
畑地に栽培せらるる一年生草本なり。次種シソの稍々變種したるものにて形態は殆んど相等しけれども香氣は特に深く葉は表裏共に紫色を呈するものなし花及び葉共にシソに似たれども一般に大形なり。
【工】 シソに反し食用に供するものにあらざれど種子より油を搾取し荏の油と稱し其の乾性を利用し傘、雨衣等の塗布料に使用す。此の油亦食用に供せらるること殆ど稀なり殊に此の油と蝦との調理は頗る人體に害あるものなれば彼てんぷら等を作る場合には大いに注意すべきこととす。
本種を栽培する適地は砂壤土にして多くは麥作の間等に仕立つるなり。一反歩の産額は凡そ一石なり。栃木縣よりは多量に産出し全國の差額大略十万石にして之れより油を取るときは凡そ一万五千石を得らるるなり。
本草綱目に記載あり
