-- カノコソウ Valeriana fauriei 纈草(0357) --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "カノコソウ")
叉ハルオミナエシと稱し山野の稍々濕地に自生する多年生草本にして莖高さ一二尺に達し葉は掌状複葉にして各小葉は鋸齒を有し對生す。莖葉共に水液に富み頗る柔軟なり。四月頃莖頂に細枝を分ち多數の淡紅色の小花を繖形に簇生す。
【藥】 本植物の根莖を根と共に採集し乾燥したるものを纈草根(けっそうこん)と稱し藥用に供す。氣味は特異の芳香性にして微かに苦し本品は興奮作用を有し反射機を減退し痙攣を鎭む故にヒステリーに稱用し、叉癲癇に用ひて効あり。局方による用量は〇・五乃至四・〇を一日に數囘浸劑、剉劑として用ふる者とす。
本草綱目に記載あり
