一名アヲトドと稱し北海道及び臺灣の新髙山等に自生する常綠喬木にして幹高十丈餘周圍一丈餘に達す。葉は互生し線形にして其の頂端は鈍く二裂し裏面に二白條を有す。花は單性にして雌雄同株に生ず。果實は長橢圓状卵形の毬果にして直立し突出せる苞鱗を具ふ。材質は柔軟にしてモミに類しそれより稍々佳なり。
【工】 木材を建築器具及製紙の料に供す。北海道にては内地のスギの如く最も普通に用ひらる同地の種林木なり。