淺海岸の岩石に附生する藻類にして全體濃綠色を呈し之に觸るれば天鵞絨の表面に似たる感を有す。稍々錐形を有せる根より一本の圓柱形幹を出し上部に至るに從ひ數回叉状に分枝し終に複雜なる總状を呈す太さ一分餘高さ六七寸を常とす。
【食】 ミルの類は總て四五月頃より七八月の頃採收し灰乾をなして貯へ、使用するに際し熱湯に投じて洗滌し吸物叉は三杯酢として食用に供す。或は採取後直ちに淡水にて洗ひ晒して貯藏す。