-- オシロイバナ 紫茉莉,白粉花(2452) --

觀賞用として庭園に培養する一年生草本にして莖高さ二尺餘に達し、多くの小枝を分ちて繁茂す。葉は有柄卵形にして對生し往々心臓形の基脚を有す。夏秋の候花瓣樣を呈し黄赤白の合片蕚は盆状にして縁邊僅に五裂する美花を夕刻に至りて開く。花下の苞は卵形全邊にして淡紅色を呈し美麗なり。果實は圓形にして黒色を呈し且つ表面は皺曲せる蕚の一部に包まれ果皮を破れば白粉をなせる胚乳を出す。
【觀・藥】 觀賞用として庭園に栽植する外、本植物の生葉を揉みたる汁は頑癬に塗布して効あり。