-- ウマノスズクサ Aristolochia debilis 馬兜鈴(2552) --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "ウマノスズクサ")

一名ウマノスズカケ叉オハグロバナ等稱し山野に自生多き多年生の纒繞草本にして葉は其の形稍々ヤマノイモに類し帶紫綠色を呈し、莖葉共に深き一種の惡臭を有す。夏日葉腋上に紫綠色の不整齊なる筒状花を單生す。
【藥】 地下部を乾燥し置き時に應じ之れを煎用すれば解爇、鎭咳、鎭痰、淸血、通經等の諸症に特効あれども多量に服用すれば消火器、泌尿器を強く刺戟し遂に死を致すことあれば使用に際し注意するを肝要とす。