海岸に近き山地等に多く自生する多年生の纒繞性草本にして莖の下部は多少木質に變ず。葉は下部のものは細長くして其の基脚左右に擴りて耳形をなし上部のものは心臓形をなし、背面に白色の毛茸を密布す。夏秋の候葉腋に花を生じ、其の形ウマノスズクサに似たれども大形にして帶黄色なるを異りとす。
【藥】 前種と同樣の藥効あり。