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-- カミツレ Matricaria recutita (0076)* --

大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "カミツレ")

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一名カミルレと稱し、中央及び南部歐洲、前亞細亞に産する品種なれど、本邦にも亦移植培養する一年生草本なり。莖高さ一二尺に達し、葉は重複羽状に細裂し絲状を呈す。夏日枝梢上に周邊白色の舌状花、中央黄色にして凸出せる特徴ある頭状花を開く。

【藥】 本植物の小花頭を採集し乾燥せるものを藥用に供す。氣味峻烈芳香性にして微に苦味を有し主成分は暗藍色の揮發油、鞣質、苦味質なり。藥用としての効用は打撲の罨法藥、合嗽劑、點眼劑等とす。本品の浸劑を内服するときは假に鎭痙の作用あり。亦發汗の効あるを以て専ら民間に於て發汗劑とし、感冒及びリウマチスに、鎭痙藥として疝痛、胃痛等に用ふ。局方の指定するところによれば内用には〇・五乃至二・〇を一回に數囘浸劑(一〇・〇乃至二〇・〇を水一五〇・〇に浸出したるもの)として温服せしめ、外用には一〇乃至二〇%の浸出液を用ふるものとせり。


江戸時代の植物事典 (長野電波技術研究所附属図書館 蔵書)

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