大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "アリタソウ")
又はケイガイと稱し園圃に培養する一年生草本にして莖高さ二尺許に達し葉は線状をなし全邊なり。夏日梢頭に穂状をなし淡紅白質にして小形なる唇形花を開き花後種子の成熟と共に枯死するものなり。
【藥】 葉及び花穂の乾燥したるものを煎用すれば瘡毒、瘡腫を消し産後の諸症並に血の道に効あり。