山野の陰地に自生する落葉灌木にして通常5,6尺の高さを有す。葉は廣橢圓形にして光澤を有し、臭氣甚だし。5月頃葉腋に淡綠色の小花を開き雌雄異株なり。雄花は穂狀をなし雌花は只葉腋に密攢す。花後生ずる蒴果は裂開して甚だ遠く其の種子を飛散す。
【藥】 本植物の根を煎用すれば鎭咳、袪痰の効あり。又毒蛇、毒蟲の毒を消滅す。其の他解熱劑としても仲々効多きものとす。