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-- カラシナ Brassica juncea 芥菜(2095) --

大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "カラシナ")

2095.gif

品種頗る多く我國にて普通栽培するものは莖高さ四五尺葉はアブラナに似て微に厚く、缼刻、鋸齒、尖鋭等基脚にあっては略々鰭状に分裂し、ダイコンの如くなれども毛茸なく、葉柄稍々長し。花はアブラナよりは小にして蕚、瓣、蕊の形等皆彼に同じく莖葉共に味辛し。莢の扁平なることは叉彼の如くなれど最も扁平にして柱梗共に短かし。種實に黒白の二種あり花及び葉の状態には別なきも、黒きものは葉柄紫暈を帶び且つ葉の辛味少なし。

【食・藥】 本植物の種子を芥子と稱し、之れを水に浸漬すれば粘液を析出す。芥子粉は本種を炒り搗碎きて粉末となしたるものにして、専ら辛味料として食用に供し、醫治用としては芥子泥となし皮膚を引赤するに用ゆ。

芥子を搗き碎き水を加へて放置せる後、更に水を加へて蒸餾採取したるものを芥子油と稱し藥用に供す。


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