-- コショウ Piper nigrum L 胡椒(2713)* --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "コセウ")

前印度西南地方及び「マラッカ」海峡沿岸に培植する灌木なれども叉北亞米利加の西部、南米等にても栽培す。莖は蔓状を呈し、葉は卵形にして先端鋭尖、葉に對して花穂を出す。五六月頃白質花を開き結實す。本果實は豌豆大の漿果にして初め綠色次第に紅色を呈し成熟すれば黄色に變ず。
【藥】 本果實の稔熟前に採集せる漿果を黒胡椒と稱し、其の果皮を除去したるものを白胡椒と稱す。氣味は特異峻烈なる芳香性にして灼くが如し。本品は佳良の香味料とする外粉末となして稀に間歇熱に用ひ、叉健胃藥として使用することあり。
江戸時代の植物事典 (古事類苑 "胡椒")
書籍名
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饅頭屋本節用集
古
草木
書言字考節用集
6
生植
本草綱目啓蒙
重修22味
採薬使記
中武州