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-- センブリ Swertia japonica 當藥・千振(0840) --

大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "センブリ")

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叉トウヤクとも云ふ。一年生草本にして高さ一尺内外に達す。根は細く分れ莖は方形にして暗紫色を帶び葉は被針形にして對生す。秋日葉間に長柄を出し五尖裂の愛らしき合瓣花を開く此花は五個に分れた蕚と各花瓣の基部に線毛を有する二箇の密線を有し雄蕊五箇、雌蕊一箇を藏す。花色に白色と淡紫色との二種あり。

【藥】 本植物の莖葉を生のまま或は蔭乾にしたるものは感冒、止下劑、驅蟲劑として煎用す。叉其の葉より取りたる汁にてしゃつ、じゅばんの如き下衣を染むるときは蚤、虱等を除くに頗る妙なり。

本品は大正十年四月日本藥局法第四版より採用せられリンドウ、「ゲンチアナ」根と同樣苦味劑として用ひらるるに至りたり。

本植物は本邦到る處の山野に自生するものにして最近の調査によれば秋田、宮城、富山、山形、山梨、山陽、宮崎、長崎、佐賀、高知等の各地は産出多き地方として指定せらるる地方なりとす。

栽培法 凡てリンドウと異なることなきを以てここに記述せず。即ち施肥、植付、採集、貯藏法等前述の手段により差支へなきものなれば前種と混同栽培するも可なり。


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