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-- セイヨウバラ (1786) --

元來歐洲「バルカン」山脈の南方には自生品を見る灌木なれども、叉各國到る處に栽培せられ、花色の美なるを愛玩し、叉香氣の佳良なるにより香料、藥劑の原料として重要せらるる品種とす。本植物は小灌木にして莖に刺棘を有し、葉は互生にして奇性の鮱分をなし、各小葉は卵圓形にして通常縁邊に鋸齒を有し、葉基に鞘状の托葉を有す。花は整齊なれども種々なる花色を有し、蕚片は花瓣と同數を有し、雄蕊は栽培種によりては花瓣に變し重瓣となる。果實は閉果にして漿果樣の花托中に存す。

【藥】 本植物の花部より揮發油を取り、之れを薔薇油と稱し藥用に供す。本油は將に開花せんとする薔薇花に水蒸氣を通じ蒸餾して製したるものにして、淡黄色を呈し、佳快なる香氣を有す。

本品は矯味藥及び矯臭藥とする外、最も廣く粉粧料として重用せらるるものとす。

本植物は右の外園藝植物として其の價値頗る廣きものなり。現今本邦にて栽植する一般方法及び、本邦に於ける栽培品種につき重なる名稱を參考のため左に記述すべし。

薔薇の栽培法

薔薇は種類甚だ多く、其の花色、花容、香氣等に差異あるのみならず、一季咲、二季咲、四季咲等の種別ありて、何れの種類にも觀賞するに足る美花を有するものなれども、就中栽培上に觀賞せらるるは四季咲を第一とし、二季咲これに次ぎ、一季咲の如きは殆んど愛植さるること稀なり。これ開花時期に短かきによるものとす。

薔薇の繁殖法は實播、挿木、接木の三法ありと雖、實播法は特に新種を作らんとするの他は普通の繁殖法として行ふこと稀なるは、これ生育遅緩にして開花期も亦隨つて遅延するによる。故に普通繁殖法としては挿木、接木の二法により、中にも挿木を良法とす接木は往々にして樹勢衰弱するに至る虞あり。薔薇の特徴とも云ふべきは雨後必ず肥料を施さざるべか

黄金   極黄大輪      虎の洞   濃桃色大輪
金生城  濃黄大輪      金光殺   薄黄滿開紅變大輪
見驚   本紅大輪      泰山伯   靑白大輪
星月夜  白地星入大輪    世界の圖  鵄色大輪 
滿月   白色大輪      十二一重  色黄滿開雪白中輪
酒中花  白日紅中輪     十八光   鵄色大輪
丁子車  薄桃色大輪     泥中の花  薄黄大輪
旭の淡  薄黄うけ咲中輪   金冠    黄色大輪
陽臺夢  薄紅極大輪     泰山香   白色大輪
紅牡丹  薄紅大輪      玉芙蓉   白内紅紅中輪
今玉藻  薄紅大輪      乙女の袖  桃色中輪
色自慢  極緋中輪      鶴湧紅   極緋大輪
蝦夷錦  水黄紅掛大輪    旭の空   紅うけ咲大輪

【以上千重】

白黄水  黄大輪       日の出   紅中輪
美香登  極黄大輪      緋の袴   極紅大輪
宇宙   移白大輪      貝細工   櫻色中輪
雪の貢  白邑中輪      楊貴妃   淡紅大輪
西王母  極大輪       旭の織   金筋入薄紅
櫻鏡   薄紅大輪      雪香山   移白黄小輪
峯の雪  雪白中輪      天國香   薄紅大輪
大湊   薄紅大輪
以上八重
化粧鏡  薄紅大輪

【以上一重】

一季咲
一天四海 白極紅紋中輪    緋の司   極緋中輪
天鵞絨  本黒中輪      黄木香   菊咲小輪
一篠紅  極緋中輪      白木香   白菊咲

【以上千重】

金孔雀  極色中輪

【以上八重】

春駒   口紅中輪

【以上一重】

薔薇の盆栽培養法

薔薇を鉢に移植せんときは、屢々水を灌ぎて、多少の肥料を損するものなれば、多量の肥料を含みたる土を以て之れを植え、其培養土は肥土の四分の一位にしてよく腐敗したる厩肥を加へたるものを最良とす。移植せんとするには成べく鉢に收めて根の凝集せることを要す。故に鉢へ移植すべき薔薇は根の大ならざるものを撰び、鋤叉は小刀等を以て根の周圍を堀り切り、鉢中に收め得べき樣になし、叉其枝を剪縮して、其儘地上に置くこと二週間位にして、枝根の損傷稍々癒えたるとき之れを移すをよしとす。叉落葉後に至りて枝の成長したる時、鉢に移植せんとするには、之れを掘りて根の傷みたるものを剪?し、直に鉢に移して夾深なる地に置き霜を避け、叉日光を遮り、樹の鉢に馴るるを待ちて後温室に移し培養するときは、沍寒の候と雖尚花を見るを得べし。薔薇の肥料としては人糞、油粕、過燐酸、骨粉等を時々施すべし。


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