-- シャクヤク Paeonia lactiflora 芍藥(2307) --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "シャクヤク")

庭園に栽培して賞觀に供する宿根草本なり。莖高さ一二尺に及び葉は複葉にして小葉は卵形叉は被針形をなし初夏大形の花を開く。花色には紅色叉は白色多し。
【藥】 觀賞用として培養する外、其の根を藥用に供することは古來有名なり。重なる効用は其の根を陰干しとし之れを煎用すれば解熱、腰痛、婦人病、腹痛を治し、叉花瓣の白色なるを採取し白砂糖に漬け、其の溶解してべとべとになりたるものを一日に三四回少量づつ服用すれば子宮病を治するに妙効ありと云ふ。
本草綱目に記載あり