-- スベリヒユ Portulaca oleracea 馬齒莧(2438) --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "スベリヒユ 一名トンボグサ、ミンブトキ")

多く庭園叉は畑地等に自生する雜草にして莖葉共に多肉質なり。莖は通常地に臥して分岐多く葉は長橢圓形全邊をなし對生す。夏日枝梢の間に黄色の五瓣花を開く此花は無梗にして朝開き晝頃閉づる常とす。
【藥】 本植物の莖葉共に採りて煎服すれば馬の咬傷腫痛等は忽ちにして癒ゆるの効あり。
嫩莖と葉とは共に煮て食ひ叉煠でて和へ物とし時に酢味噌にて食することあれども多食すべきものにあらず。