-- トチバニンジン Panax japonicus C. A. Meyer 土參(1124) --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "トチバニンジン")

一名チクセツニンジンと稱し山地に自生する多年生草本にして高さ二尺許に達し地下に根莖ありて稍々竹の根に似たり。葉は前種に似て五箇の小葉よりなれる掌状複葉なり。夏日梢頭に白色五瓣の小花を儧簇して繖形花序をなし花後アズキ大の果實を結び秋季成熟して紅色を呈す。
【藥】 根莖を採り細切したるものを煎用すれば解熱劑となり叉健胃の効ありて食慾を增進す。