一名キツネマメと稱し、東印度原産の蔓性木質の植物なり。葉は偶數の羽状複葉にして各小葉は全邊の橢圓形をなし、一葉多數を着く。花は小形の蝶形花にして、其の色白色或は帶紅色を呈し、總状花序に排列す。花後生ずる果實は大形の莢をなし、内に黒色の斑點を具へたる紅色の種子を含む。
【藥・工】 種子を装飾用小細工物に供し、叉藥用として用ふることありと。