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-- トルーバルサム 篤留抜爾撒謨樹(1759) --
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南亞米利加の北部殊に「マクダレナ」河下流地方に原産の喬木にして、幹の高さ七八十尺に達す。葉は羽状複葉にして互生し、各小葉は倒卵形にして葉端尖る。花は白色の不整花冠を有し、總状花序に排列す。花後莢果を結ぶ。本果は懸垂性にして梗端に於て狭隘ならず、扁壓せられて翼状をなし極めて彎曲せる種子を藏す。

【藥】 藥用に供するものは本植物の幹部に溝を穿ち其の下部に貯器を置き流出し來る液を採集せるものにて、始めは粘稠の液なれども漸次脆性硬の塊に變ず、外面帶褐黄色にして佳快の香氣と芳香緩和の味を有す。

本品は案息香酸、「ゴノチール」及び桂皮酸「ベンチール」よりなり、其の他少量の遊離安息香酸、桂皮酸、「アニリン」、樹脂等を含有す。往時は藥用に供したりしが、目下之れを用ふること稀れなり、多くは粉粧料に供するのみとす。


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