一名テウセンモダマと稱し、中央亞弗利加熱帶原産の喬木なり。葉は互生にして多數の小葉よりなる偶數羽状複葉なり。花は帶黄色にして赤色の條線を有し、總状花序に排列す。花後生ずる莢は開錠せず處々不規則に紋扼せられ稍々長き果梗を有す。
【藥】 本植物より採集せる果泥を「タマリンド」と稱し藥用に供す。本品は黒褐色柔靭なる塊をなし、脈管及び巨大なる褐色の種子を混在す。
本品は淸凉の目的を兼ね、緩下藥として應用す。