-- ダイオウ Rheum officinale 大黄(2538) --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "ダイオウ")

原と支那原産の多年生草本にして、莖高さ四五尺に達し、地下に肥大せる根を有す。葉は大形にして掌状に淺裂し長き葉柄を有す。花は小形にして多數の穂状に排列す。
【藥】 本植物の根は古來藥用植物として有名なり。即ち本植物の根莖を煎劑として〇・一「グラム」乃至〇・五「グラム」を服用すれば健胃劑となり、〇・五「グラム」乃至五「グラム」を服用すれば下剤となる。叉本植物の生根を摺り之れに酢と醬油とを混じたるものは瘢風及び白癬に塗布して偉效あり。其の他次種のマダイオウ、マルバダイオウ、カラダイオウ等は皆同樣の藥効を有するものとす。