ニゥカウ 乳香(1467)
南部歐洲原産の常綠小喬木にして、幹高さ凡そ二丈許に達す。葉は偶數羽状複葉をなし、各小葉は長卵形全邊なり。花は小形の單性花にして雌雄異株に着生す。
【藥】 本植物の莖より浸出せる樹脂の凝固したるものを乳香と稱す。本品は酒精或は「テレペン」油に溶解して「ヴァニシ」とし叉強き酒精に溶解したるものを齒の塡充用とす。乳香を其の儘嚙めば齒を強くする効あり。其の他熏烟料として使用せらる。