-- ホルトソウ Euphorbia lathyris LINN. 續隨子(1484) --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "ホルトソウ")

一名ハンシレンとも稱し天文年間葡萄牙より舶載せる越年生草本にして庭園に栽培せらる。莖は高さ三四尺に達し、葉は被針形にして對生し或は梢上に四葉を出す。夏日梢頭に花梗を抽き帶褐綠色の單性花を着生す。本花の花瓣は被針形を呈し、果實は蒴にして平滑なり。
【觀・藥】 觀賞及び藥用植物として栽培す。
本植物の根を煎用すれば便通藥となり、叉分催起の藥ともなる。其の葉叉は莖を切りて浸出する白色の乳液はいぼを取り去る妙効あり。