-- ヘンルーダ Ruta graveolens 芸香(1531) --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "ヘンルーダ")

南部歐羅巴原産の多年生草本にして、莖高さ三尺内外に達し、下部は木質を呈すれども、上部は水分に當み柔軟性なり。葉は重複葉にして淡綠色を呈し互生し、莖と共に一種の強き香氣を有す。六七月の頃枝梢上に綠黄色を呈する四瓣花を繖房花序に排列す。
【藥】 本植物は全部に強き香氣を有し、往時は鎭痙、驅蟲、通經、驅風及び與奮藥として稱用せられたり尚本植物の葉の汁液は毒蟲を消滅するに特効あり。