-- ハブソウ Senna occidentalis 望江南(1676) --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "ハブソウ")
亜細亜、阿弗利加、亜米利加の熱帶地方に自生する一年生草本にして、莖の高さ二三尺、葉は大抵五對の翼葉をなし、各小葉片は卵圓形をなし末端尖る。莖の下部には葉腋に花を出し、其の上部には葉腋に花莖を抽出して花を開く。花色黄色で呈し、莢果は長さ約三寸より六七寸に至る。
【藥】 葉を煎用して下剤とし、叉「バップ」用ひ、種子は毒蛇及び毒蟲の毒を消すに用ひ、根は煎用して水腫を治する大効あり。