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-- ボタン Paeonia suffruticosa 牡丹(2310) --

大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "ボタン")

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原支那より來りたる落葉灌本にして、高さ二三尺乃至五六尺に達し、葉は通常二回羽状複葉にして淡綠色を呈し、小葉は二三裂片或は深く缼刻す五月頃枝梢上に極めて大形の美花を開く。花色は紅色、紅紫色、白色等種々ありて直徑七八寸以上に達するものあり。花後生ずる果實は蓇葖にして密毛を具ふ。

【觀】 本植物は古來ハツカグサ、フカミグサ、ナトリグサ、ヤマタチバナ、テリサキグサ、ヨロイグサ、トナリグサ、ボウタン等の異名を有す。ハツカ草と稱するは關白藤原忠通の歌より始まれるなりと。尚本花を富貴花、洛陽花、天香國色、花神、花師、百花王等とも云ふ。
牡丹は古來三佳品の一に數へられ菊、芍藥と共に其の美を誇る處とす。支那にては牡丹を花の富貴なるものとし世人の賞すること和漢共に同一にして實に名花たるに恥ぢざる處なり。牡丹の本場とも云ふべきは攝州池田地方にして同地方より年々各地へ輸出する苗木は頗る多數なるものと云ふ。

栽培法 牡丹の栽培は子實の充分熟したるものを採り三月頃或は秋の彼岸頃苗床に播種し肥土を以て其の上を覆ひ寒に至りて更に馬糞等の醱酵し易きものを覆ひて寒氣を防ぎ置くときは春に至りて發芽す。發芽後四五寸に達したるころ即十月頃に至り移植す。
牡丹は最初地方より苗木を呼びて培養するに初の一年は花着き甚だ宜しけれども、次年よりは漸次に樹勢衰へ遂に枯死するに至るもの多し、之れを救ふには秋の彼岸に至り古き人糞の稀薄なるものと、適宜の燐酸肥料とを施すを以て唯一の手段とす。かくすれば幾年を經るも樹勢旺盛にして開花の數亦多きを得らるるなり。

【食】 花瓣の既に落つるを採り浄水にてよく洗ひ水氣を乾燥し煎煞したる後器上に廣げてよく陰干しとし、之れに白砂糖をかけて貯へ茶食とし、叉煮て食すれば風味得も云はれぬ食料となるなり。

【藥】 本植物は叉古來藥用に供す。重なる効用は、其の根皮を一回に二「グラム」乃至三「グラム」を煎用すれば腰痛、關節炎等を治し、叉止血劑となり、或は頭痛解爇劑、月經不順、産後の諸症を治す等漢方醫の稱用せるところなり。


本草綱目に記載あり


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