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-- ハコベ S. media (L.) Villars 繁縷(2380) --

大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "ハコベ 一名ハコベラ")

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随所に多き一年生草本にして春の七草の一とす。莖に一篠の毛茸を有し其の長さ五寸より二尺に及び地に伏して蔓状をなし莖端屈起して白色の五瓣花を綴る。葉は卵形にして對生す。一種大形なるものありオオハコベと稱し、叉葉の細長なるものありイトハコベと稱す。

【藥】 本植物の莖葉は普通之れを金糸雀、ひばり等の餌として與ふることは人の知る處なれども、本植物が盲腸炎の一大奇藥たるは未知の人多きことならん。今左に其の効能につき著者の友人理學士松島種美氏の實驗せられたることを記述し、以って世の参考に供せんとす。
余は本植物を盲腸炎の一大奇藥として大に世人に推奨す。而も其の用法は頗る簡單なれば同病に困難するものは必ず試食すべし。

即ち路傍田野等に自生するハコベを採り之れを煠で浸し物として食するも良し、或は汁の實として食膳に上すも可とす。兎に角浸し物叉は汁の實として一二週間も繼續して食用すれば如何に酛固なる盲腸炎も日一日と次第に病苦薄らぎ必ず根治するに至る程の奇効あり。

世の友人なる變體心理の大家文學士中村古峡氏は此の實驗者の一人たる實證あり。

本植物は唯に盲腸炎に有効なるのみならず、一切の胃膓病にも亦寄効あるものなれば、胃、膓等の弱き人は勉めて之れを食用する可とす。

其の他子宮病の妙藥としても愛用すべきものとす。即ちハコベの莖葉を和紙に包み之れを暫時火にかざして炙り其のよく蒸れたる時分を見計らひ包紙より取り出しこれを掌の上にて丸めて膣の内部に深く挿入するば充分に効あり。

以上は余(松島)が最も力を込めて唱導する處にして氏は多年の經驗により確めたるものなり。鳥の餌として使用するがため吾人々間を鳥扱ひにするなど輕蔑することなく試用すべし。

但しハコベの同属にはウシハコベ、サワハコベ、アオハコベ等の種類あれば彼之誤用し効驗神の如きハコベの利目を疑ふべからず。(松島理學士談)


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