古來香料植物として著名なる木本にして東印度及び「マレー」半島に産出す。葉は長卵形にして對生し、花は四裂或は五裂せる蕚片を有する綠白花にして花後核果を結ぶ。
【香・藥】 材は著しき香氣を有するを以て、芳香料となし或は器物を造り、叉他物に香氣を附するに用ふる外、藥用として緩和藥及び淸凉藥に使用す。