大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "ホップ")
歐羅巴、亞米利加及西部亞細亞に産する蔓性の多年生草本にして長さ十尺に及ぶものあり。葉は卵形にして三乃至五分裂す。花は單性にして帶黄綠色を呈し雌雄異株に生ず。果實は一見松の毬果の如し。
【釀・藥】 果實は苦味質と揮發油とを有するを以て健胃劑となし、叉麥酒に苦味と芳香とを附するに用ひらる。