印度、瓜畦及び之れに隣接せる諸島に野生或は培養せらるゝ蔓性植物にして、結節稍々肥大せる蔓莖を有す。葉は長圓形にして其の基底部は斜心臓形をなし葉質剛く毛茸を帶び短き葉柄を具ふ。花は單性にして雄花は長き穂状をなし楯状の苞葉を有し其の裏面に二或は三箇の雄蕋を附着し、雌花も叉穂状をなし卵圓形をなせる苞葉を有す。果實は豌豆大の漿果にして黒褐色を呈す。
【藥】 本植物未熟の果實を採收し藥用に供す、氣味灼くが如き芳香を有す。主として淋疾に應用す。