叉ヌメズリ、ミミスベリとも稱す。特に日向國美美津に産するを以て此名あれども其の他の暖地にも自生する常綠喬木にしつ高さ三丈餘に達するものあり葉は長橢圓形にして革質をなし凡て互生し花は白色小形の合瓣花にして梢上葉腋に簇生す。 本種には其の葉の稍々大形なるものありシロハノミミズバイと稱し山地に自生す。
【工】 材は種々の箱或は器具を作るに用ひ時に庭園の風致樹として培養せらるゝものとす。