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-- マメガキ 信濃柿・君遷子(0908) --

大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "シナノガキ")

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一名サルガキ、マメガキ、ブドウガキ、ススガキ、クロガキ、シンナラガキ、ビンボガキ等の名稱あり。多く山地に自生するものなれども叉園中に栽培せらるる落葉喬木にして高さ二丈餘に達す。概形前種に似たれども葉は稍々長く上面暗綠色下面灰白色を呈し平滑にして五分許の葉柄を有す。花冠は通常四裂なれども六裂のものあり。雄蕊は十一箇、花梗は前種に比すれば稍々短く殆んど無梗の觀あり。雌蕊は一箇にして花柱は三乃至五裂するものあれども四裂するを普通とす。花色は帶黄白色にして六月上旬開花し十月に至り成熟す。果實は圓形叉は橢圓形にして長さ六七分に達し霜後黄熟す。シナノガキの名稱を有するは信濃國に多く産出するによりたるものならん。

【食】 霜を經たるものを採り皮のまま乾し上げたるものを食す。或は長く樹上に置くときはヒガキの如く樹上にて澁味を失うものなれば採りて食する外未熟のまま摘み取り水に浸し澁味を去りたる後煮熟して食すれども味は前者に劣るものなり。

其の他臺灣の山地に自生するものにケガキと稱するものあり。木質堅くして心材の一部黒色を呈し器具建築材料に適す。概形前種に似たれども果實は稍々短き卵形をなし果面には密に白色の粗毛を有し果皮薄く暗橙赤色に成熟し果肉淡黄色、大形の種子五六子を有す。味甘く香氣稍々キュウリに似、土人は好みて之れを食ふと云ふ。尚ほトキワガキ、ヤワラケガキ、シマガキ、琉球に産するリュウキュウガキ等の種類あり。

【工】 本種の心材を黒柿と稱し其の質堅硬緻密にして磨けば光澤を發す。火鉢其の他の諸器具の縁を作り叉黒檀の代用とし寄せ木、はめ木等に用ゆ。多く信濃、奥羽地方、甲斐等より良材を産出す。他の澁柿の材も長く泥中に埋め置くときは其の心部に黒味を生じ黒柿として代用す。蓋し材中含有する「タンニン」が泥中の鐵分を取りて「タンニン」鐵を生ずるにより黒色を呈するものなり。


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