多く山野に自生する落葉の亞喬木にして大なるものは高さ一丈に達するものあり。葉は對生にして其の形橢圓形、卵状橢圓形叉は卵状被針形尖頭をなし、縁邊に細鋸齒を有す。五六月の頃花梗に數花をつく其の色淡綠色にして暗紫色の葯を有し聚繖花序に配列す。花後生ずる蒴は稍々方形を呈し深く四裂す。
【觀・工】 木材を器具製作の料に供す。