-- ミヤコグサ Lotus corniculatus 百脈根(1628) --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "ミヤコグサ")

一名コガネバナ、叉エボシソウとも云ひ。到處路傍の芝地叉は堤塘等に自生多き草本なり。莖は通常傾臥し、葉は五箇の小葉より成れる羽状複葉にして、各小葉は長さ三分許の橢圓形をなす。五月頃より黄色の蝶形花を開く。此花は開後僅にして紅黄に變じ愛らしきものなり。花後長さ一寸許の細長き莢を結ぶ。
本種には一種白色花を有するものありシロバナミヤコグサと稱す。牧草となす。