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-- ミザクラ (1821) --
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淸國種と西洋種とあれども、今は多く洋種のみ培養せらる。本邦東北の寒地に適し、高さ二丈許りに達し葉は概形サクラに似たる橢圓形にして、重鋸齒を有す。四月半頃帶白色の花を繖房状に開き、稍々ナシの花の如き觀あり。果實は圓くして直徑五六分を有し長柄によりて下垂す。甘酸にして美味なり。

【食】 本植物は樹勢強健なれば寒暖兩地によく發育するものとす。果實は鮮明なる美紅色を呈し豊産なり。我國福島縣地方にては盛に之れを栽培し、其の産額頗る多く、縣下有數の産業とす。
本果は生食すべく、或は糖果とし、舎利別とする外酒造等にも使用せらる。

櫻桃の盆栽培養法

櫻桃の盆栽移植は接着の後、秋期に至りて瓦鉢に移植するものにして、立作りを最も適當とす。其の方法は接木後一年を經て、其根本より一尺二寸位に切り詰め、三枝乃至五枝を發生せしめ、冬期に至りて之れを五寸位に剪り詰め、翌年よりは更に二枝宛發生せしめ、其の六枝乃至十枝は八九寸位より一尺二三寸位に剪り詰め、此の順序を以て五年間引續き剪り詰むる時は完全なる樹形となすを得べし。


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