-- メギ Berberis thunbergii 小檗(2252) --
大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "メギ")
山地に自生する落葉の小灌木にして高さ四五尺に過ぎず。葉は小形の全邊葉にして倒卵形を呈し毎節に叢生す。尚各葉叢の基部に葉の變形より成れる一個の針を有す。初夏新葉の間より花軸を生ず三四個の小黄色花短總状に垂下し花後紅色の漿果を結ぶ。
【藥】 本植物は和方に此の枝葉を煎じて洗眼藥に用ひたるを以って此名を得たりといふ。
一種葉の裏面白色を呈するものありウラジロメギといひ、葉の梢々狭長なるものありナガバメギと稱し同じく山地に自生す。