大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "ミチヤナギ")
一名にはヤナギと稱し到處の路傍、殊に乾燥せる土地にも自生多き草本にして、莖高さ一尺許りに達し厚き深綠色の葉を互生す。六七月頃葉腋に帶紅白色の小花を開けども顕著ならず。 一種本種に比し其の形梢々小なるものありヒメミチヤナギと稱す。