山間に自生する多年生草本にして地下に球莖を有し春日之れより一莖を抽きて二葉を分ち、各葉は三小葉より成れる掌状複葉をなす。葉の開くや二葉の中間より一梗を抽出し佛燄苞を有する花を開く。苞は其の上部卷曲の状稍々鎧状を呈し、表は暗黄綠色をなし裏面は帶紫色を呈す。花軸及び花の状態略々テンナンシヤウに同じ。