大正時代の植物事典 (大植物図鑑 "マンネンタケ")
一名レイシ、サイワイタケ、マゴジャクシ等と稱し、山中の樹根の朽處等に生ずる菌類にして柄上に雲紋ある傘を附く初めは筆頭の如く漸次に其形を變す其色柄は紫赤にして光を有し笠の上面は黒褐色下面は淡褐色を呈す。其大さ一定ならずと雖も四五寸を普通とす通常夏月發生し其質硬固にして長く變ぜざるを以て久しく愛玩すべし。