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-- ヤラパ (0799) --
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東「メキシコ」、「コルヂルリーレン」山脈の森林中殊に「オリツアバ」及び「コルダワ」地方に産出する宿根の蔓性草本にして莖は他物に纒絡上昇し葉は心臓形にして長き葉柄を有し全邊、表面は屢々紫色の浮彩を帶ぶ。花は梢上葉腋に二三輪宛連生し花冠は漏斗状をなし蕚は五箇、内に五雄蕊を有し花冠上に挺出し中央に二結節を有する雌蕊を藏す子房は圓錘形にして二室に分る。地下に球状の塊根を有す。

【藥】 本植物の球根を「ヤラツパ」根と稱し藥用に供す。本品大小甚だ不同にして球圓形或は梨子形等をなし母指頭大より拳頭大に達す。本品は五月雨の後採掘し最初日乾し後温き灰中に埋め或は直に火中にて乾燥す。此の際大形なるものには豫め切痕を附することあり。老根は外面灰褐色にして隆起を有すれども稚根は暗褐色にして光澤を有す主成分は「コンウオルウリン」と稱する樹脂にして之れを「ヤラツパ」脂と云ふ。其の外澱粉及び糖分を含有す。本品は峻下劑として應用し藥局方に於ける製品は「ロカイ、ヤラツパ」丸、「コロシント、ヒヨス」丸、「ヤラツパ」丁幾等なれども其の外「ヤラツパ」脂製造の原料として重用す。


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