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牛も豚も天然のものを食べているわけではありません。
魚は天然のものが減ってきたら、養殖を始めたり、養殖の研究をしています。
水産総合研究センターでは、人工的に孵化させた、ニホンウナギから
次世代のウナギを育てる、完全養殖に成功したそうです。
今まで、ウナギの養殖は天然の稚魚を捕まえて育てる方法でした。
同センターによると、天然ウナギから採った卵の孵化は、
1970年代にすでに成功していたそうですが、
人工的に孵化させたウナギを、卵が産める親魚にまで
成長させることが難しかったそうです。
また、同センターはウナギに適したエサの改良などで、
孵化から2~5年間育てることに成功し、これらのウナギから採れた
約25万粒の受精卵が孵化し、稚魚になる前の段階の
仔魚がエサを食べていることを確認したそうです。
現在、10万匹以上が成長しているそうです。
日本は、このような養殖を、さらに研究して、次ぎに、マグロ、
その次ぎに、クジラ、その次の次には、毛ガニをお願いします。
ハタハタもブリも減っているそうですから、
魚類全部と言ったら欲張りでしょうか。
瀬戸内海も日本海も太平洋も生け簀にして欲しいと思っています。
食料ではありませんが、我々猫もバイオ技術で新しい猫が生まれています。
小さな人間の子供でも、籠に入れて持ち運びができる、
手のひらサイズの猫とか、毛の長さが数cmもある
モップのような猫が注目されています。
人気の猫は鼠より小さくて、鼠を捕ることは不可能になりました。
鼠を捕ることより、鼠に捕られないように注意しています。
ではまた、広報担当サマンサでした。
度々、外国産のウナギを国産として販売する、産地偽装が問題になっています。
ここで云う、ウナギの産地とはウナギが育った場所のことですが、
今までは、何処で産卵されているのか、分かっていませんでした。
このため、ウナギの産卵場所も環境も、
孵化した赤ちゃんウナギが何を食べているか、とか、さらには、
成長する川までどのルートを辿ってやって来るかなど、
分からないことばかりで、卵から養殖するのは難しいとされてきました。
今、我々が食べているウナギは、養殖と云っても赤ちゃんウナギを、
海や大きな川の下流で捕まえたり、海外から輸入したりして、育てているようです。
このような中、ニホンウナギの親魚が、マリアナ諸島西方の太平洋で捕獲されたそうです。
淡水魚の、ニホンウナギが海にいるのも不思議なことですが、
日本から遠く離れた、太平洋にいるのも不思議です。
ニホンウナギの親魚が、マリアナ諸島西方の太平洋で
捕獲されたのは世界で始めてのことだそうです。
捕獲した、水産庁と水産総合研究センターの発表によると、
現場の水温や塩分濃度も分かり、養殖技術の向上にも繋がると云っています。
今まで、ウナギの産卵については、東京大学のチームが、
2005年に、同じ海域で大量の赤ちゃんウナギを捕獲して、
産卵場所は、ほぼ特定されていたのだそうですが、
親ウナギや卵は見つかっていなかったそうです。
それが、今年6月と8月に、大型の網を使って調査した結果、
約150㎞離れた2地点から、ニホンウナギの雄2匹と雌1匹、
性別不明な1匹の計4匹、オオウナギの雄1匹を捕獲したそうです。
また、この雌を調べたところ、卵巣が収縮し、残った卵もあったため、
産卵後の雌と考えられ、9月には近くで孵化後2、3日程度の
赤ちゃんウナギも26匹見つかったそうです。
親ウナギが捕獲されたのは、水深200~350m付近の水温13~25℃の場所で、
赤ちゃんウナギがいたのは、水深100~150mで水温26.5~28℃の場所とのことです。
現在の人工孵化技術では、卵から赤ちゃんウナギに育つ確率が低く、
安定供給には、ほど遠い状態とのことで、
養殖には天然のシラスウナギに頼っている状態が続いているそうですが、
この頃は、このシラスウナギも激減しているそうです。
今後、親の生理状態や生育環境を調べることで、
人工孵化技術の向上に繋がる可能性が高いと云うことです。
数年後には、人工孵化による国産ウナギが食べられるように、お願いします。
ではまた、広報担当サマンサでした。